恋愛観も軽量化するのね。
世間でいう『恋愛適齢期』って言われる年齢を少しでも過ぎていくと、今まで見えなかったものが見えてくる。
お陰さまで陽気な生活を送っているので、周りに若い子が多くいるのだが、若いだけあって常にどこかかしかで恋愛の匂いがしている。
あまり流行りを感じるものを追うタイプではないのだが、今風の恋愛を眺めていると否応なしについつい自分の背負ってきた年を感じてしまう。
以前から『せめてイベントのある季節には相方が欲しい』というノリは、ありがちであったが、ここのところは前にも増して更に軽くなっているような気がする。
『好き』という感情を伝える手段が増えたためか、はたまた『恥じらう』という感情が希薄なのか、なんせ最大の難関であるべき『告白』が軽い、早い、薄い。
おいおい『どっかの牛丼屋かよ!』と、ついツッコミたくなる。
え?もう?って早さで『交際』がスタートしている。
話を聞けば聞くほど相手を『好き』という言葉の重さが、あのお店のお菓子『好き』というのとダブる。
その軽快さが面白くて飽きずに聞いている自分がまた、面白い。
そして、その後にまた歳を感じている・・・。
これからもきっと軽量化されるであろう恋愛観、
軽いよりは重い方がいいという、わりと古の自分を今日もこっそり誉めてやりたい。